「ロシア宇宙博」ほか荒唐無稽なウソで金を騙し取る 事件師山本丈夫

「ロシア宇宙博」ほか荒唐無稽なウソで金を騙し取る 事件師山本丈夫

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ロシアのソチでオリンピックが開催されることが決まった平成19年、オリンピックを詐欺の小道具にして暗躍したブローカーの一人が山本丈夫である。山本は捜査当局が作成したと思われる「ブローカー要注意人物」というタイトルのリストに記載されている人間で、債権者と面識を持つずっと以前から詐欺の常習者として有名だった。
「デマントイドジャパン」という会社で代表取締役を務めた平成19年ごろに「日本ウラル鉱山」を吸収合併して以後、ロシア資源開発と宝飾品の販売を同社の事業目的にしたが、同社は投資詐欺で警視庁生活経済課に元社長が逮捕されたバルチックシステムとの関係が取りざたされた経緯がある。

(写真:山本丈夫)

デマントイドとは石の名前だが、そもそもこの石はレアメタルではない上に、同社が会社案内に「金融商品取引法につきましては、株式会社JSKパートナーズを通じて、金融庁関東財務局へ第二種金融商品取引法の届け出を提出済み」と記した文章について、「届出を提出しただけでは投資勧誘はできない。受理されれば登録番号が発行され、それを掲示しなければならない。ちなみに金融庁の登録業者リスト(PDF)には、デマントイドジャパンという業者は登録されていない。なお、『第二種金融商品取引法』という法律はない。おそらく『第二種金融商品取引業者』の間違いだろう」(「ホンネの資産運用セミナー」より)という指摘があった。山本の話は何もかもがでたらめでウソばかりであることが分かる。

平成20年2月14日に東京都内のホテルで露日投資フォーラムが開催された際に、「千年の杜」と「ホマル」による人口島の建設が発表され合意書が締結されると、すかさず埋立費用として必要とされた数百億円のうち100億円以上の資金調達で、香港系投資ファンドに発行した新株予約権が行使されたとの発表があった。その結果、平成20年1月には19円に過ぎなかった千年の杜の株価が、翌月の2月21日には一時期570円まで急騰した。
人工島の建設という情報が、実は同社の株価を吊り上げるための“材料”だったのではないか、という疑いはすでに流れていたが、それから4年後の平成24年5月15日、同社は成果も無く事業からの撤退を表明した。ちなみに千年の杜は創業時には高杉建設といい、その後、キ―イングホーム、千年の杜、東邦グローバルアソシエイツ、クレアホールディングスと商号変更し、現在は中小企業ホールディングスと名乗っている。

債権者が山本と初めて会ったのは、債権者の会社の代理店の一つだった会社の鷲尾義文社長が山本を連れて来た時だった。山本は挨拶もそこそこに、債権者へ3億円の融資を依頼した。群馬県の中山城カントリークラブの権利を主張するために、どうしても緊急で資金が必要ということだったため、債権者は融資に応じ、これは約束の3か月で全額返済されたが、山本はその時、債権者が現金を所有しているという実感を持って、それ以後も頻繁に債権者の会社に出入りするようになったが、それ以後に山本が持ちかけた投資話は全て嘘だった。

(写真:債務承認書)

山本は「平成3年頃から、ロシアの航空宇宙雑誌『アエロスペース』をモスクワと日本で発行する会社を経営していた」と自称し、「モスクワ郊外にある惑星探査機の製作を請け負う宇宙関連公団の副社長と懇意になり、同公団から実物大の惑星探査機の模型をアジア圏で販売する許可を得た」ことから「惑星探査機模型を販売する展示会を兼ねて『ロシア宇宙博』を企画し、大々的に惑星探査機模型の展示を開始しようと考えた」と債権者を始め周辺に語っていたが、どこまでが本当の話なのか、誰にも真偽は分からなかった。
そして、「アエロスペースのつてで、ロシアのソチ市の関係者から『ソチオリンピックのためにホテル建設の発注で耐震建築技術に強い日本の会社を紹介して欲しい』と頼まれ、日本の有力者を紹介したところ、その有力者が東邦グローバルアソシエイツ(旧千年の杜)をソチ市に紹介し、同社がホテルの建設プロジェクトを行うことになった」と熱心に同社の株を買うよう債権者や関係者に勧めたのだった。
しかし、債権者や関係者が山本から勧められた株を購入した後、株価が500円前後まで値上がりしたが、このとき「1株500円で買い取るので、売るタイミングは私に任せて欲しい」と言って、山本が売らせようとしなかったために同社株を買った関係者全員が、株価が急落する中で多額の損失を被ったのだった。
山本が債権者に持ちかけた投資は先に触れたロシア宇宙博のほか、連絡を絶った後に山本の行方を掴んだら、今度は送りつけてきた書面で明らかにしたアフリカのチュニジアでカジノを開設する計画、そもそも債権者が山本と知り合った際に持ちかけた鎌倉カントリークラブの債権者一族からの13億円の返金の話、さらには数百点にのぼるインド美術・工芸品の担保提供等さまざまにあったが、全てが嘘であった。

東邦グローバル株について言えば、株価が利益を出す価格になっていながら山本が売らせなかったために、債権者は売り時を失して大きな損失を抱え込む状況になった。それで、山本が債権者に最初に約束した1株500円での買い取り(総額は約10億円以上になる)を求めたところ、山本は了解して「確約書を書きます」と言ったが、その際、買い取りの価格について「1株300円でお願いします」と言うので債権者も同意した。ところが、確約書で約束した期限の平成20年12月末日前後から山本は債権者との連絡を絶って、所在を全く不明にしてしまったのである。
ロシア宇宙博では、山本自身が豪語していた惑星探査機模型を販売する展示会を兼ねた「ロシア宇宙博」そのものが開かれず、会場に展示するはずの惑星探査機模型を債権者に無償提供すると言いながら、それも一切実現しなかった。鎌倉カントリークラブの債権者一族からの13億円の返金の話についても、山本はその13億円を担保に債権者から融資を受けたいと言っていたが、実際に債権者が山本を知る弁護士に照会すると、山本の言っている話が全くの虚偽であることが判明した。インド美術・工芸品に至っては、品川の倉庫に仏像100体以上を含め工芸品等が数百点保管されていて、全てを担保にすると山本は言っていた。しかし、購入価格の18億円は全くのマユツバで、債権者側で鑑定をしてもらうと、せいぜい3000万円から5000万円程度の評価でしかなかった。しかも、その後、山本に仏像等がどうなっているかを尋ねると、山本は「倉庫代が未払いのために取られてしまいました」と言い訳をして、話そのものをうやむやにしてしまったのである。

債権者が山本と知り合って以来、当時でも20年以上が経つ中で、山本は週に何回も債権者と銀座や赤坂で飲食を重ねたが、その時の飲食代を払ったことは一度もなく、債権者も山本に払わせようとしたことは一度もなかった。
それだけではない、山本の金銭的な頼み事にも債権者は快く応じてきたが、山本は借りる一方で、返済は皆無に近かった。山本が債権者に持ち込んだ金銭に絡む頼み事は全てが虚偽で、期待させるような成果など全くないものばかりだったことは見て来た通りである。実際には詐欺行為そのものだったと言っても過言ではない。関係者の友人が山本の行方を探したところ「公文書偽造の容疑で愛宕署に逮捕されていた」という情報が寄せられたり、金融機関においても山本がブラックリストに名前が乗っているのは、先にも触れた「ブローカー要注意人物」に指摘されている通りだ。しかも、後述するように山本が反社会的勢力の人間を使って債権者を殺害しようとした事実も関係者より伝えられている。

山本が所在を不明にしてから5年前後が経過した平成26年6月21日付で、山本から一通の封書が届いた。山本が書き送ってきた書面はワープロで清書されていたが、現在はアフリカのチュニジアにいて、カジノ建設に奔走しているという内容だった。そして長期間にわたって所在不明にしたことを詫び、「もし、もう一度チャンスがいただけたなら二度と連絡が取れなくなるような事は致しません」として、もし債権者が許してくれるなら「山本の配当(山本が債権者に約束した東邦グローバル株の買い戻しと思われる)に関しては、塩谷先生に話をし、了解をもらいます」と、この部分は手書きであった。債権者はすぐにも部下に指示をして山本が書き添えた塩谷弁護士に連絡を取ったが、しかし、塩谷安男弁護士は要領を得ないばかりか、山本の連絡さえ覚束ない様子だったのである。封筒には書面とともにカジノ場内の風景が写るカラー写真が十数枚同封されていたが、それには何の説明もなく、山本が書き連ねていたカジノ建設との関りを裏付けるものは一切なかった。そして、山本からの連絡は、この実態不明の書面一通で再び途切れてしまった。山本がチュニジアに滞在中に使用している電話番号が書面に記載されてはいたが、山本がその電話に出ることは無かった。
また、山本が所在を不明にした後、不可解な事態が起きた。関係者によると、「債権者の命を狙っているという情報を持った男が、突然、債権者の会社を訪ねてきた。債権者は事情が分からず、その男が知っている限りの情報を教えて欲しいと言って聞き質したが、どうやら山本が、債権者に対する脅しを依頼したのは間違いなく、結果としては何も無かったが、山本はやることが卑劣すぎる」
という。山本は債権者の前では付き合いがあるという人物の名前を出すが、友人や知人を含め誰一人として債権者に引き合わせることはなかった。「それが詐欺師に共通する特徴で、友人知人を紹介すれば、そこから自分の素性や嘘がバレる事を避けているからだ。山本は穏やかで優しそうな雰囲気を漂わせて人を騙す、根っからの詐欺師だ」と周囲の人間が口を揃える。

山本の書面が送られてから3年が経ち、業を煮やした債権者は平成29年7月5日付で山本に対し貸金返還請求の訴訟を起こした。平成27年9月1日時点での貸金総額は元利込みで約64億円にも上っていたが、これは金利が年15%、遅延損害金が年30%という約定に基づく計算で、判決でも満額で認められた。この計算では令和3年12月末時点で約188億円にもなっていたが、訴訟での請求額は一部の1億円に留められた。一部請求にしたのは、もとより山本に満額での返済能力が見込めなかったからに過ぎなかった。
ところが、債権者が貸付金の返還を求める訴訟を提起すると、山本は、あろうことか「債権債務を捏造された」とか「債権者に脅された」と主張しただけでなく、債権者を誹謗中傷する陳述ばかりを行ったのである。
東邦グローバルの株式を買い取る「確約書」を山本は作成していながら、「ソチオリンピックに向けたホテル建設の情報を聞きつけた本人が、株の購入を決めたもので、(山本は)一切関与していない」とまで開き直り、揚げ句に「(株式を)売るタイミングを教えろと繰り返し言われたが、その度に『私は分からない』と答えたにもかかわらず、株価が急落すると『損した分をお前(山本)が補填しろ』と強迫され、結果、債務承認書に署名押印させられた」という陳述書を法廷に提出して、債権者を誹謗中傷する文言を並べ立て、それを貸金不存在の理由としたのだった。
裁判を傍聴した債権者の側近が言う。
「山本の裁判での主張や証言は全部デタラメで、しかも嘘の程度が悪過ぎた。私は債権者が債務者に起こした訴訟の内容や経緯を把握しているが、山本や小野敏雄は全ての面で酷い嘘をついている。これは別件になるが、鈴木義彦も西義輝も噓ばかりで、鈴木は特に10人前後もの周辺関係者を犠牲にするほどのワルだが、山本の悪質さは鈴木とは違っていた。自分からしつこく連れて行って欲しいと懇願した北海道への旅行等でも、いつも往復の交通費ばかりか記念日の祝儀まで債権者に出させておいて、無理やりに連れて行かされたとか、普段の夕方に債権者の会社に頻繁に顔を出して、債権者の顔を窺っては、銀座や赤坂での飲食に誘われるのを待っている。それでいて、山本が飲食代を払ったことなど過去20年以上一度もなかった。山本はそれほど浅ましい人間で、しかも自分の責任を放棄したり転嫁して一切取ろうとしない。それが、裁判では全て嘘の主張や証言になっていた」
東邦グローバル株にしても、山本が自分から「儲かるので、是非買って下さい」と何度も債権者に勧めたにもかかわらず、売却のタイミングを故意に外して損失を出させ、利益確保のための買取約束も反故にして行方知れずになっておきながら、裁判では全く逆どころか債権者を誹謗中傷する主張や証言に終始したことでも、山本の悪質さがよく分かる。債権者は友人知人数10人に金銭の貸付があったが、山本丈夫と小野敏雄が群を抜いて悪質だと多くの関係者は言う。ちなみに小野敏雄は10代の頃より右翼の世界に身を置いて以降、現在も大幹部のようで、山本もまた北海道で右翼団体で活動していたという。しかし、関係者の誰もがこの2人は右翼の面汚しだ、男として最低最悪の人間だという。
当然、山本の主張には何一つ根拠が無く認められることは無かった。貸金の一部である1億円の返還請求に対して、判決は債権者の請求を満額で認めたが、山本は裁判所の命令を無視して知らぬ振りを決め込んできた。

令和2年11月に債権者が改めて貸金の一部5000万円の請求を求める2度めの訴訟を提起した。住民登録地に実際には居住していない山本は、それから間もなくして裁判所に「弁護士を選任する」という連絡を入れたものの、裁判所が指定した期日には弁護士すら現れなかった。東京地裁はその場で結審し、債権者が求めた請求額を満額で認める判決を言い渡した。これを見ても分かるように、山本は極めて無責任極まりない、悪質な人間で、このままで済むはずはなく、また時間が経てば後付けの言い訳も全く通用しなくなる。
債権者や関係者が山本に対して憤りを隠せないのは、山本が所在を不明にして以来、今日まで一度も債権者の前に現れず、謝罪の一言も発していないことにある。
山本は前妻とは15年以上も前に離婚しているが、当時から関係者の間では「偽装離婚」だと当然のように語られていた。山本は郵便物を取りに行くためだけに東京台東区内にマンションを借りていて、そこに住民登録をしているため、どこに実際に居住しているかが不明となっているが、多くの関係者が「前妻が居住する中央区佃のタワーマンションに隠れ住んでいるに違いない」と言う。前妻が単独でタワーマンションの高額な家賃を支払う資金的余裕があるとは思えないというのが理由だが、山本は離婚したとはいえ前妻にまで嫌疑をかけられ、巻き込んでしまっている事実を真剣に考えるべきではないか。これまで同様に隠れ潜んで日常を過ごすことなどいつまでも続けられる訳がない。まして山本が知らぬ振りを続ければ、それだけ影響を被る親族や身内が増えるだけなのだ。
すでに、債権の全てを分割して譲渡して山本に思い知らせるべきだという声が関係者の間から上がっているが、そうなれば山本は本当に身の置き所が無くなってしまうことを真剣に考えるべきなのだ。(つづく)

「ロシア宇宙博」ほか荒唐無稽なウソで金を騙し取る 事件師山本丈夫(2)

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4年前の令和元年11月に債権者が山本丈夫に対して2度目の裁判を起こした際に、山本は代理人を立てるとしながら一切その動きを見せないまま裁判にも出廷しなかった。そのため裁判は2ヶ月後の令和2年1月に判決が下され、債権者側の請求が満額で認められることになった。ただし山本に対する請求は一部であったので、山本が負う債務総額から見れば1割にも満たない。
東邦グローバルの株式購入を債権者に勧めて、それで得た利益で山本の負う債務を可能な限り相殺して欲しいと債権者に懇願しながら、株価が高くなったところで債権者が売ろうとすると、強引に止めたので債権者が売るタイミングを失しただけでなく、山本が債権者に約束した1株500円での買い取りを求めたところ、山本は了解して「確約書を書きます」と言ったが、その際、買い取りの価格について「1株300円でお願いします」と言うので債権者も同意した(株の買い取り総額は約7億円になる)。ところが、確約書で約束した期限の平成20年12月末日前後から山本は債権者との連絡を絶って、所在を全く不明にしてしまったのである。

債権者が山本と知り合ってから20年以上が過ぎたが、山本は週に何回も債権者と銀座や赤坂で飲食を重ねた中で、その時の飲食代を払ったことは一度もなく、債権者も山本に払わせようとしたことは一度もなかった。それだけではない、山本の金銭的な頼み事にも債権者は応じてきたが、山本は借りる一方で、返済は皆無に近かった。山本が債権者に持ち込んだ金銭に絡む頼み事は全てが虚偽あるいは期待させるような成果など全くないものばかりだったのである。実際には詐欺行為そのものだったと言っても過言ではない。そして、揚げ句の果てに債権者を騙して株式を大量に買わせた上に巨額の損失を出させたまま行方知れずとなった。債権者が憤りを隠せないのは当然のことで、山本が所在を不明にして以来、今日まで一度も債権者の前に現れず、謝罪の一言も発していない。また、裁判で山本が主張したことは全てがでたらめで、何一つ真実も事実もなかった。

令和2年の年末以降、債権者の関係者が、山本が隠れ潜んでいるとみられる自宅を訪ねていた。その家は山本と偽装離婚したと思われる前妻が住む所だが、前妻は弁護士を介して15年以上も前に離婚して、山本とは一切音信不通であり、連絡先も知らないと通知してきたが、その住居は家賃が30万円近くもかかるところだけに、前妻が単独で住めるようなものではない。
しかし、前妻はともかく許せないのは山本である。悪質極まりなく逃げ回り、いずれは債権者が諦めるとでも思っているのかもしれないが、それは大きな間違いであることを自覚するべきだ。いつまでも債権者と向き合おうとせず、謝罪の言葉一つも発しないでいることが、どれだけ債権者の怒りを掻き立てているか、山本は本当に分かっているのだろうか。それでも、債権者は山本に対する債権を第三者に譲渡していないが、そうなれば、山本自身だけでなく兄妹他身内全員に取り立てが始まり、誰もが日常の生活を送れなくなってしまうのは明らかだ。山本はその時、親族への責任をどうやって取るというのだろうか。
山本は本当に債権者に謝罪することを真剣に考えるべきだ。「これだけ債権者に世話になりながら、裁判でもでたらめな主張ばかりする人間はまずいない」と、債権者と山本の両方を知る関係者全員が口を揃えて「山本が何処にいようが、必ず見つけ出す」と言う。
10年以上も所在を不明にして、債権者から逃げ回っているような卑怯な真似はいい加減にしておかないと、債権者はすでに刑事告訴の準備を進めており、実際に事案として持ち込まれれば、山本は取り返しのつかない状況に追い込まれる。過去に企業の総務部や司法関係者の間に配られた「要注意人物」に指定される人間だけにいくつもの犯罪要件が浮き彫りになるに違いない。山本がそれを本当に分かっているのか、どうか。今後は被害者の関係者たちがあらゆる方面より動くのは当然だから、偽装離婚したと疑われる前妻(和美)や元妻(恵理)はもちろん元妻との間の子供(秀彦)にも影響が及ぶのは必至だから、山本は認識を改めるべきではないのか。(つづく)

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