悪女「石川美智代」にかかるダイヤ盗難ほか業務上横領・窃盗疑惑(3)

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小川(旧姓石川)美智代が会社を食い物にした痕跡はいくつもある。販売用のダイヤと顧客に配る贈答品の紛失盗難、夫であり上司でもあった小川部長の使い込みをほう助した経理帳簿の誤魔化し、そして自身の給与の水増し等…。それらのいずれについても石川は何一つ責任を取らずに会社を辞めた。しかも、社長が石川に求めた弁済の方法や期日について石川が一切対応しなかったため、止むを得ず損害賠償請求の訴訟を起こしたが、そこでも石川は代理人を選任しただけで、主張書面すら1通も出さないまま審理を無視してしまったのである。訴訟が提起されてから約2年を経て、裁判官が審理を終えるとして、間もなく判決が出ることになるが、これでは社長が石川の意思表示を待った甲斐もなかったことから、石川を刑事告訴する決断をすることになった、という。

ダイヤの紛失盗難が発覚してから辞めるまでの約1か月間に社内で開かれた協議で、協議の指揮を執った社長は、石川にはダイヤと贈答品の管理責任があるとして、原価相当分の金銭の弁済をするよう要請した。そして、石川にその弁済方法と期日の明示を求めた。しかし、石川が結局は曖昧な態度を取り続けたまま会社を辞めてしまったために、社長は止むを得ず石川に対して損害賠償請求の訴訟を起こすことになった。請求額を見ると、新たに石川の給与計算がお手盛りで水増ししていた分の約158万円と、社長の仕事を手伝うと称して会社に出入りしていたMによる80万円の窃盗及びMが関わっていた期間中に発生した使途不明金約163万円に対する管理責任も加わり、ダイヤの930万円(原価)と贈答品の1793万円を合わせた約3100万円(別途で年3%の金員)が請求された。
しかし、裁判の審理を一切無視して何一つ意思表示をしない石川の対応が石川の非常識で無責任な人格から発しているものなのか、それとも選任された代理人の知恵なのかは不明だが、決してまともな感覚とは思えない。
社内で行われた協議での石川は、自らの責任について曖昧な発言を繰り返した。協議を指揮した社長が、ダイヤを保管している金庫の鍵を管理していたのが石川であり、加えて最低でも月に1回はダイヤの在庫チェックをするのが会社の規定になっていたにもかかわらず、それを怠り、過去数年にわたって何もしなかった事実を指摘しても、石川は明確に責任を認める発言を一切しなかったばかりか、以前に辞めた別の社員Nを名指しして「Nが盗ったに違いない」とまで言う始末だった。それを聞いた社長が「誰が盗ったのか、と聞いている訳ではない。在庫チェックを怒っていた石川君の管理責任を尋ねている」と言っても、石川は明確な発言は一切しなかった。
石川の管理責任についてウヤムヤにすることなど出来ず、紛失盗難にあったダイヤと贈答品の弁償を石川に求めたのは当然だったが、社長はその対応について実兄に相談するよう勧めた。石川もそれに応じて、「故郷(気仙沼)に行き、兄(雅治)と相談した結果を報告します」と言ったが、実際に石川が持ち帰った答は「兄は金が無い、と言っている」というのみで、石川自身の意思も相変わらず示そうとしなかった。

これまでの経緯を見ても分かる通り、石川は単に開き直っているのではなく、極めて悪質な人間と言わざるを得ない。新卒で入社して以来約30年勤務していた会社の金を、石川は、上司に当たる夫とともに10年以上もの長期間にわたって食いつぶし、文房具や備品等に至るまで好き勝手に自宅に持ち帰るような善悪の見境がまるでつかない自己中心的、というよりも犯罪であることさえ分からない人間である。

冒頭にも上げたように石川にはさまざまな疑惑があった。石川の無責任さは会社の経費を何も考えないところに現れていて、事務用品や備品等を必要もないのに購入して溢れ返らせたり、好き勝手に持ち帰り自宅で使っていた。洗剤にしても使い切らないまま別の洗剤を開けて放ったらかしにするなど、節約することに全く気が向いていなかった。また、これは石川が退職した直後に分かったことだが、社長宛に取引先から送られた届け物について、石川が社長の自宅に転送することになっていたが、その手配をいい加減にしていて、そのうちの飲料の詰め合わせを放ったらかしにしただけでなく、届け物の中からいくつも無断で自宅に持ち帰っていたのではないかという疑念が生じた。
また、出社時と退社時に打刻するタイムカードの処理も余りにも杜撰、いい加減で、手書きで記入している件数が非常に多いこと、そしてそれを元に計算する給与計算を石川自身がお手盛りでやっていたことから、かなりの過払い金が発生していることが認められた。
さらに平成28年から同29年にかけて「社長の仕事を手伝わせてください」と言って、約1年半近く週に2、3日出社していたMという男が、会社の金を窃盗して姿をくらませる事件が起きた。しかし、会計事務所が承知している窃盗の金額は80万円で、これはMが銀行のATMから直接引き出した金額だったが、この頃、石川に対する関係者の評判が余りに悪いために、部長も責任を感じて石川を一旦は非常勤として週に2~3回ほど出勤させる体制にしたが、Mの失踪直後に石川が部長から呼ばれて、改めて帳簿や銀行の入出金、支払伝票等を調べたところ、さらに163万円余の使途不明金があることが判明した。しかし、石川は毎月初めに会計事務所に経理台帳のコピーを送っていながら、それについては一切報告していなかったこと等、そもそも石川が日々の仕事として携わってきた経費計算や経理帳簿の処理に関わることだったために、Mによる窃盗事件に加えて163万円余の使途不明金についても、実際には部長と石川の責任が問われ、また犯行が疑われたのである。この件についても会計事務所は当時から部長と石川の責任を指摘していた。社長は部長に「Mには1万円以上の金は自由にさせないように」と何回も指示していたのは誰もが知っていることであった。そのため、Mが銀行のキャッシュカードを自由に持ち出せたことについて部長と石川の管理責任が問われて当然だった。
会社の本社が新宿センタービルにあった時代には一度も無かった会社内での不正経理問題は、本社が移転した後から部長と石川により長期間にわたって行われた。日々の出納を含む経理帳簿の作成は石川が単独で処理していたため、部長が使い込みをしても、発覚がしないよう石川が誤魔化して報告もしていなかったとしか考えようがない。
小川部長の使い込みについて言えば、N氏やS氏が社長から借り入れた債務の担保にしていた保険の掛け金を部長が横領して失効させてしまったことから、N氏については10億5000万円の保険が、またS氏については10億円の保険が失効するという大きな実害が会社に生じた。そして、その後も部長の横領による使途不明金が増加する中で、経理帳簿の作成管理を行っていた石川がその事実を知りながら、自ら社長に報告もせず、帳簿上での誤魔化しを続けていたと会計事務所も判断していた。そして、その実情を見かねた会計事務所の大先生から「これは、部長一人だけの問題ではなく、奥さん(石川)も横領の共犯です。部長と石川さんのそれぞれの身内を呼んでください。私から実態を説明しますから」とまで言われ、社長がその旨を部長に告げると、部長は横領の事実を認めつつ「自分の責任で対処します」と返答したことから、問題を不問に付すことではないが、時間をあげることにして、社長もひとまず部長と石川の対応を静観することにした。部長による不正を石川が「知らなかった」とか部長の責任に転嫁するような態度を繰り返しても、社長は見守るだけだったが、ダイヤの紛失盗難が起きたことで、改めて部長による不祥事や、以前からくすぶり続けていた株式購入代金2000万円ほか部長への立替金等の問題が浮上した。石川自身が、部長が7000万円の借用書を作成した際に連帯保証をした事実があり、また、社長所有のビルでテナント事業を行おうとして撤退したセイザンの清算金1200万円ほかで約2300万円の横領を告白する謝罪文をた部長が平成30年6月に作成していたことが明らかになったからだ。この謝罪文には部長が社内での経理の誤魔化しが15年以上も前からあったと書かれていたほどで、こうした問題は数え上げればキリがないほどだ。

会社の社員だけでなく、会社に出入りしている業者や社長の友人知人の多くが石川美智代の人間性の悪さや、あまりにも無責任な対応に怒りを覚え石川を非難する中で、夫である部長の横領事件は元はと言えば石川が部長を唆し、あるいは強制した結果で起きたのではないか、とさえ疑念を持つ者が多い。部長は、新宿センタービル時代には営業職の幹部として成績を残し、毎月の収入が300万円を超えていたという。しかし、その後、事務業務の仕事に変わったために、収入が大幅にダウンした。石川はそれを咎めて部長を攻め立てていたのではないか、石川ならばやりかねないというのが、石川への非難の背景にある。

ダイヤの紛失盗難に始まった石川の管理責任について、石川は非を認めないまま会社を辞め、責任を放棄し続けた。それどころか、社長が止むを得ず訴訟を提起しても何一つ意思表示をしないまま訴訟を完全に無視したことで、石川は管理責任は言うに及ばず、ダイヤと贈答品の紛失盗難自体に重大な関与があることさえ認めていることになるのではないか。石川自身が問題を深刻にして、刑事告訴さえ免れない状況になっている実情を、石川はどこまで認識しているのか。告訴が受理されてからでは本当に取り返しがつかないことを、石川は改めて自覚するべきではないか。自ら「私は逃げません」という言葉を繰り返していたにもかかわらず、逃げ回っているという全く逆の対応が複数の刑事告訴を招いており、それはまさに自業自得だが、それだけでなく、小川部長の身内にも多大な迷惑をかけている実情を弁えるべきだ。(つづく)

2023.07.11
     

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