父親森重毅の死亡(令和2年2月14日)により、娘のみちると愛人の息子の毅が相続した金は裏で100億円以上あったのではないかとみられている。債権者も一度、森の自宅の一室を金庫代わりにしているという話を森から聞いたことがあり、その時、森が50億円もの現金を債権者に見せたこともあったという。そうやって、自分に保証する力があるように債権者に見せかけ、自分が抱えた不良債権を回収するために債務者を債権者に紹介して借りさせ回収するというあくどさは、もはや詐欺に等しく犯罪行為だった。
しかし、森が隠匿してきた100億円以上の資産を国税当局が洗い直しをすれば、真っ先に相続税法に触れて告発されるのは本妻の娘と愛人の息子であり、さらに突然登場してきた熊倉君子という謎の女性だ。脱税及び相続税法違反に問われるべき金額が余りに巨額だから、告発を受ける東京地検が立件すると、10年以上の実刑判決が出るものとみられる。過去に脱税事件で摘発された丸源ビルのオーナー川本源四郎被告(脱税額約10億円)には約5年、また地産の竹井博友被告(同34億円)にも同様の実刑が判決で言い渡されたが、森の場合には常習賭博による利益を継続して無申告で隠匿した悪質さに加え、それを一切秘匿しようとした悪質さが際立っていることが大きく影響するものと見られている。そうなれば、森みちるは娘のひかるを“犯罪者の娘”にしてしまう。果たしてそれほどの覚悟がみちるにはあるのか。
一方で、森が死亡する直前に奇妙なことが起きていた。それは森が死亡する2日前に熊倉君子という女性との婚姻届が出されていただけでなく、それから約半年後に、今度は森(熊倉)君子と実子のみちるが養子縁組をしているのだ。死亡するわずか2日前の婚姻届も異例なら、森重毅の実子であるみちるが森(熊倉)君子と養子縁組をするというのも異例というほかない。熊倉は亡くなった前妻の旧姓で、君子は前妻の妹という話もあり、こんな異例尽くしのことが起きる要因は、おそらく森が隠匿してきた100億円という遺産にあるのではないか。
本妻の娘と愛人の息子、そして熊倉君子という女性が当然、その隠匿資金をそれぞれ裏で相続をしているが、債権者は鶴巻智徳ほかの債権回収がままならず、連帯保証をした岡田瑞穂は森のせいで今や50億円以上の借金を抱えることになった。森の娘や愛人の息子もまた森が債権者にした約束の責任を果たすべきだ。(つづく)