4年前の令和元年11月に債権者が山本丈夫に対して2度目の裁判を起こした際に、山本は代理人を立てるとしながら一切その動きを見せないまま裁判にも出廷しなかった。そのため裁判は2ヶ月後の令和2年1月に判決が下され、債権者側の請求が満額で認められることになった。ただし山本に対する請求は一部であったので、山本が負う債務総額から見れば1割にも満たない。
東邦グローバルの株式購入を債権者に勧めて、それで得た利益で山本の負う債務を可能な限り相殺して欲しいと債権者に懇願しながら、株価が高くなったところで債権者が売ろうとすると、強引に止めたので債権者が売るタイミングを失しただけでなく、山本が債権者に約束した1株500円での買い取りを求めたところ、山本は了解して「確約書を書きます」と言ったが、その際、買い取りの価格について「1株300円でお願いします」と言うので債権者も同意した(株の買い取り総額は約7億円になる)。ところが、確約書で約束した期限の平成20年12月末日前後から山本は債権者との連絡を絶って、所在を全く不明にしてしまったのである。
債権者が山本と知り合ってから20年以上が過ぎたが、山本は週に何回も債権者と銀座や赤坂で飲食を重ねた中で、その時の飲食代を払ったことは一度もなく、債権者も山本に払わせようとしたことは一度もなかった。それだけではない、山本の金銭的な頼み事にも債権者は応じてきたが、山本は借りる一方で、返済は皆無に近かった。山本が債権者に持ち込んだ金銭に絡む頼み事は全てが虚偽あるいは期待させるような成果など全くないものばかりだったのである。実際には詐欺行為そのものだったと言っても過言ではない。そして、揚げ句の果てに債権者を騙して株式を大量に買わせた上に巨額の損失を出させたまま行方知れずとなった。債権者が憤りを隠せないのは当然のことで、山本が所在を不明にして以来、今日まで一度も債権者の前に現れず、謝罪の一言も発していない。また、裁判で山本が主張したことは全てがでたらめで、何一つ真実も事実もなかった。
令和2年の年末以降、債権者の関係者が、山本が隠れ潜んでいるとみられる自宅を訪ねていた。その家は山本と偽装離婚したと思われる前妻が住む所だが、前妻は弁護士を介して15年以上も前に離婚して、山本とは一切音信不通であり、連絡先も知らないと通知してきたが、その住居は家賃が30万円近くもかかるところだけに、前妻が単独で住めるようなものではない。
しかし、前妻はともかく許せないのは山本である。悪質極まりなく逃げ回り、いずれは債権者が諦めるとでも思っているのかもしれないが、それは大きな間違いであることを自覚するべきだ。いつまでも債権者と向き合おうとせず、謝罪の言葉一つも発しないでいることが、どれだけ債権者の怒りを掻き立てているか、山本は本当に分かっているのだろうか。それでも、債権者は山本に対する債権を第三者に譲渡していないが、そうなれば、山本自身だけでなく兄妹他身内全員に取り立てが始まり、誰もが日常の生活を送れなくなってしまうのは明らかだ。山本はその時、親族への責任をどうやって取るというのだろうか。
山本は本当に債権者に謝罪することを真剣に考えるべきだ。「これだけ債権者に世話になりながら、裁判でもでたらめな主張ばかりする人間はまずいない」と、債権者と山本の両方を知る関係者全員が口を揃えて「山本が何処にいようが、必ず見つけ出す」と言う。
10年以上も所在を不明にして、債権者から逃げ回っているような卑怯な真似はいい加減にしておかないと、債権者はすでに刑事告訴の準備を進めており、実際に事案として持ち込まれれば、山本は取り返しのつかない状況に追い込まれる。過去に企業の総務部や司法関係者の間に配られた「要注意人物」に指定される人間だけにいくつもの犯罪要件が浮き彫りになるに違いない。山本がそれを本当に分かっているのか、どうか。今後は被害者の関係者たちがあらゆる方面より動くのは当然だから、偽装離婚したと疑われる前妻(和美)や元妻(恵理)はもちろん元妻との間の子供(秀彦)にも影響が及ぶのは必至だから、山本は認識を改めるべきではないのか。(つづく)