これまでに触れた内容の繰り返しになる部分もあるが、倉持の際限のない悪事の一部だけでも以下に列記する。
*倉持は私の古い知人(S氏)から1000万円を借り、1円も返さず逃げ回っていて、人から金を借りて返さないのを当たり前のように思っている人間だ。S氏夫妻は倉持を絶対に許さないと言っていた。
*襲撃事件(強盗傷人)の教唆。倉持は暴力団元組長の上坂俊介と共謀して社長の殺害を計画した(高崎警察署に相談。上坂とはもともと面識があり、上坂が出所した後に私と面談した際に聞いた話で話の内容は事実だった)。襲撃事件の実行犯は、社長が携行していた書類袋を奪うことを優先して、金品を奪うのは二の次だった。社長が倉持の借用書や債務確認書ほか関係書類を書類袋に入れて携行していることを倉持は知っていて、是が非でも奪い取りたいと考えたのだろう。「不正に作成した」と言う倉持の主張が本当なら、すぐに警察に行くはずだ。それに何事でも自分の都合の悪いことは一切言わず、都合のいいように話をすり替えてしまうような倉持が、一度たりとも社長の悪口を口にしたことはなかった。
*事件の直後、自宅にいた友人に倉持から電話があり、「社長が襲われたらしい」と言うので、何があったのかと聞き直すと、「いや、小川部長から聞いた」と答えた。しかし、これは後で分かったことだが、その時点で小川部長は事件が起きた事すら知らなかったことから、倉持が事件の真相を知っており、また倉持と上坂が事件の前夜に高崎市石原町のモーテルで打ち合わせをしていたことを上坂本人が友人に話したことから、2人が事件を教唆したことは間違いない。
*納税義務を怠ったことが主な理由により、経営していた中古車販売店(埼玉県内4店舗)が閉店に追い込まれた。
*わいせつ裏ビデオの販売 (逮捕)
*生活保護の不正受給(主に重度の糖尿病を装って就労不能を理由としたが、実際はほぼ毎日仕事をしていた)
*三菱自動車の営業マンと取り込み詐欺を働いた。刑事事件化した際に、罪を全て営業マン一人に負わせた。倉持は営業マンに「出所後は面倒見る」と言っておきながら、実際には全く知らんぷりをしてしまった。
*10日で1割以上の金利を貪る闇金融(大宮のキャバクラ店長の例)
*闇金融の取り立てで暴力団員を使い強迫強要。
*売春の斡旋(主に中古車販売に係るスポンサーや客を対象に何十人にも斡旋した)。その後、これが表面化してさまざまな影響が出たのか、栃木の大手業者が広告を出せなくなったようだ。
*社長に「店舗に展示したい」と言ってスーパーカーを20台、無料で借りながら、その後メンテナンスを一切せずに放置するなど、保管・管理を杜撰にしていた。そのことだけでも無責任も甚だしい。約束をしてもほとんど時間を守らず、酷い時には電話もないまま翌日に現れることも何度もあった。友人が倉持に同行するようになってからは、約束の時間に遅れることは無くなった。
*社長へ盗難車と思われるスーパーカー(カウンタック)の売り込みで、岐阜県内の暴力団から仕入れた別の車の車体番号を熔接して売り込もうとした。社長は車両代金700万円と書類代金150万円の損害を被った。倉持は裁判では金を返したというが、返していたら関係書類の書類が倉持の手元に残っているはずだ。
*社長に「妻の美容店(4~5店)や飲食店(焼き肉店やたこ焼き屋、ラーメン店等)を開きたい」と言って、事業資金を借りながら事業に係る収支を一切報告せず、返済もしなかった。(事実確認が出来るのは美容店(レセ)1店舗のみ)
*FX投資の失敗に伴う資金繰りで社長に泣きつき、社長の友人知人からも借入をしながら、状況説明をするとして3回以上期日を決め、前日に念を押しても倉持は当日になって現れず返済も一切しなかった。倉持は、裁判でFXの投資で約18億円の借用はしていない、と言ったが、約18億円の借用書はそれまでに社長から借りた債務(年利15%で計算)を合算したものであり借用書や債務確認書等は小川部長か岡田さんが倉持と一緒に作成したものだった。
FXの投資に関連して言えば、あるスナックのママに「俺はFXで毎月儲けている」と言って、何度も金を出させようとしていた。ママは倉持の話を怪しいと思い、金を出さなかったので被害には遭わなかったが、「倉持からはうるさいくらいに何度も言われた。スカイビルの社長も何億もやっているということを宣伝文句に使っていた」と言っていた。スカイビルは最上階が回転することで高崎だけでなく群馬県全域でも有名だったので、倉持はビルのオーナーである社長と懇意にしていると盛んに宣伝していた。
*TSビルのテナント事業で年内に10店舗以上を確保すると社長と約束し、内装や個別メーターほか電気設備の新設等の費用をビル側に全額払わせ、約束不履行の場合のペナルティ1500万円の支払を約束しながら、一切払っていない。
*TSビルのテナント事業をする中で、数合わせだけの目的で杜撰な賃貸契約を締結させ、ビル管理会社(社長)に損失を与えた。倉持は各契約者の連帯保証をしながら、債務を不履行した。折から日本テレビが番組でTSビルを一番に取り挙げる企画が進む中で、倉持が持ちかけたテナント候補が全ブースを借りたいとして、社長がOKするまで執拗に1日に何度も電話をかけてきて、いざ契約をすませると、わずか数か月後に契約の解除をし、手付金30万円のみでほぼ全額が未払になったことから訴訟沙汰になった。すると倉持が「陳述書を書いたので、出して欲しい」と持参したので提出したが、その後、自分が保証人なっていることを考えての事か、中身が全く正反対(全て嘘)の陳述書を提出した。
*TSビルの架空の賃貸借契約書を偽造し自治体から不正に助成金を詐取した。
*「TSビルの社長は俺の言う事を何でも聞いてくれる」と雀荘等で周囲に吹聴し、ビル最上階のペントハウスに女を連れ込むなど、我が物顔で振る舞っていた。ビルの鍵は倉持がテナント候補を案内するので預けて欲しいというので預けていた。
*倉持は嘘つきで、それがバレそうになると全て人のせいにして、都合が悪くなると所在を不明にして逃げ隠れする。
*倉持にはまともな友人は一人もおらず、誰もが倉持の悪性を知り抜いていて信用もしていないため、父親の葬儀や3回忌等の冠婚葬祭で香典や祝い金を出したりしたのは社長のほかにはいなかった。
一審の判決で裁判官が社長の請求を認めたのはTSビルの光熱費の未払と5連結の車庫並びに大理石、エンツォフェラーリのヘッドライトの返還だけだった。その部分の判決は当然として、新井は裁判の当初から「社長から倉持さんが貰った」と主張していたが、途中で倉持が「社長が車庫はレンタルにすると言い出した」などと訳の分からないことを主張し、また証人尋問でも同様に証言していた。しかし、車庫は社長の所有する駐車場に設置して間もない時に貸し出したものであり、しかも車両11台の返還を受けた際に、それらの車両を格納するために車庫は必要不可欠であったから、新井と倉持の言っていることは全くの作り話であることは直ぐに分かる。
倉持は、裁判では、社長への長年の恩義も忘れ、社長を「怖い、恐ろしい人」と言い、日常的に社長から暴力を振るわれたとまで言うが、それは全て事実無根で有り得ないことだ。また、「やくざと五分の盃、交わしているとかっていう人らしいから、自分もその頃はまだ子どもも小さいし家族があったんで、怖いですよ、それは」とも言いつつ代理人から「逃げようとか関係を絶とうとか思わなかったのか」と聞かれて「別に無かった。それは洗脳だか分からないですけど、逃げようとは思わなかったですね」とひどく矛盾した証言をしていたが、前述したように襲撃事件を引き起こして以降、倉持は社長との連絡を一切絶って逃げ回っているのだから、証言が噓であることは間違いはない。それに、社長の友人知人は大勢いるが、もし洗脳された人がいると言うなら、証人に出すべきだ。倉持の主張や証言は全てが社長の会社内でのことなので、社員の誰もが聞いており、会社内は書類棚やクローゼットで仕切られ、天井は吹き抜けで社長と倉持の話声が全て聞こえる状況にあった。社員も倉持を知る関係者も、誰もが証人に出ると言っており、その数は10人前後に上っている。誰もが倉持を全く信用していないことが分かるはずだ。倉持は、債権債務の処理で言われるままに借用書を書き、返済しても領収書をもらっていないとまで言うが、自ら埼玉県内で中古車販売店を複数店舗経営してきた倉持が、借用書の作成に言われるまま応じたり、領収書をもらえなかったとしてやり過ごすことなど考えられないことだ。返済しても領収書が無ければ、真面な税務申告などできないではないか。
こうした、一般常識に照らしても倉持の主張や証言が矛盾だらけで虚偽に満ちていることを踏まえても、裁判官は、社長の請求に対して、ほぼ全ての事実関係で公序良俗違反の結論を導き出して棄却したが、あまりにも暴論である。公序良俗違反を言うなら、それは倉持と新井の方である。
仮に百歩譲って、裁判官が倉持の言い分を認めるとしても、社長からの借入金の返済を滞らせてきた責任を免れることは出来ないはずだ。その点で請求のほぼ全てを棄却することなど出来ないのは当然の帰結であろう。
審理の過程で社長の側より書証類を証拠として提出したが、襲撃事件の際に社長が重要書類を入れて常に携行していた書類袋が強盗に奪われ、新宿警察署にも書類の袋と金庫の鍵をできるだけ早く取り戻してもらわないと仕事ができない、と強調したようだ。倉持の代理人の吉村弁護士は否定の結論だけを述べて、根拠も証拠も、証人も示さない弁論に終始した。それでも裁判官がそれを採用して請求のほぼ全てを棄却するという言語道断と思える裁定をしたのは、明らかに公正でも公平でもなく、度を越えた暴論でしかない。
ちなみに、今はインターネットの時代で、以前とは違い、情報が世界中に拡散するスピードはあっという間である。倉持は社長が多くの取材記者に会って多くの話をしていると思っているようだが、社長は以前よりマスコミの人間には一度も会っていないし、電話で話したこともないという。ただ社長の多くの友人知人は記者に会っているようで、社長は、記者には自分の責任で会い、嘘は良くない、不正確な話はしないこと、という話を最初からしていた。これは、友人知人にも言っていることのようだ。今後、倉持の悪事が刑事事件化するのは当然で、マスコミの取材も過熱すると思われる。倉持と新井の2人にはいつも刑事事件が付きまとうのは言うまでもなく、自業自得である。そして倉持の2人の子供(春香と大成)や新井の息子にも多大な影響が出るのは必至だ。(以下次号)